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2007年6月10日 (日)

エレベーターのロープ一部破断 一斉点検の根拠は

 エレベータのロープの一部破断の報道が続いた。 日立ビルシステム㈱、フジテック㈱がそれぞれ保守管理するエレベータで発生した。 いづれも、エレベータの利用者が異音や振動で異常に気づき発見に至ったようである。 事案発生はそれぞれ3月25日、5月28日。

 日立ビルシステム管理のエレベーターの場合、かごを吊るす5本のロープのうちの1本で損傷が見つかった。 この1本のロープは8本のストランドを撚ってつくられているが、そのうちの1本が破断していた。  フジテック㈱管理のエレベータの場合はロープ3本の内の1本を構成する8本のストランドの1本が破断していた。

 ロープは厳しい環境で使われるものであるから、部分的な破断の発生は想定してつくられているものと考えるのが自然であろう。
 「JISA4302:2006昇降機の検査標準」にもストランドを構成する素線の破断の許容数が示されていることはこの事情を物語る。    ただ、ストランドの破断は即交換のようである。

 2件の破断事故は、報道を見ると一大事のようであるが、日常の使用で発生する磨耗性故障で定期点検では完全になくすることが困難ではないかと思う。 安全性は複数のロープ、複数のストランドで確保されている。 一年前に起きたエレベータがコントロールを失った事故とは異なる。

 このトラブルに対して、2社が保守を受託している数多くのエレベータの一斉点検を強いる根拠は何であろうか、費用は誰が負担するのか、新聞の解説記事を待ちたい。 
 いい加減な保守をしているように指弾され、現場の第一線で油にまみれて保守作業をする大多数の社員はくやしい思いがするであろう。

 

  

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