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2007年5月24日 (木)

エキスポランドのジェットコースター事故その7 JIS A1701:2006

 大阪市へ出かけたついでに市立中央図書館に立ち寄り、コースターの点検標準を定めている JIS A1701:2006を読んだ。

 従来、コースターの検査標準であったJIS A1701を改正して、観覧車など施設ごとに作成されていた検査標準を含めて一本化し「遊戯施設の検査標準JIS A1701:2006」が昨年制定されたと知った。

 絶えず報道される箇所は
「4.検査器具
4.4探傷試験には、磁粉探傷機、超音波探傷機又は探傷試験用浸透液を用いる。

5.検査方法及び判定基準
5.6乗物
5.6.3車輪装置など
d)車輪軸は、一年に一回以上の探傷試験を行うこととする。」

本JISで、検査の周期が明記されているのは、この箇所だけである。過去の検査結果や事故などから得られたノウハウ、教訓により重視したと考えたいが、それならば、なぜ各事業者に徹底して守るようにアドバイスできなかったかと疑問に感じる。

 本文ではないが解説として「4.適用範囲 この規格は、建築基準法に基づく遊戯施設(コースター、観覧車、メリーゴーランド、ウオーターシュートなど)の設定及び維持管理に当たっての安全性確認のための、工事完了検査又は建築基準法第12条に基づく定期検査に適用される。」と書かれている。

 JISは法律ではないから、建築基準法第12条かそれに関連する規則で本JIS規格を定期検査の基準とすると規定する必要があったのかどうか。 報道各社はあたかもJISを法律のごとく扱っている。

 なお、JIS原案作成委員会の構成表によると委員など関係者は

   大学教授、都庁、横浜市役所、遊園地業界団体、(財)日本建築設備・昇降機センター、国土交通省住宅局、設備メーカー、遊園地事業者などの代表者である。 このなかに、エキスポランドの方の名前も記されている。

 同じく解説のなかで、3.審議中に問題となった事項として「コンピュータ制御の機種の増加に伴う検査項目の検討も必要ではないかとの意見があったが、コンピュータープログラムの部分は、検査に当たるものが検査する範囲外のこととして、今後の技術の進展にゆだねることとした。」と記されている。
 意味するところは、コンピュータが安全にかかわる制御に使用される場合のフェールセイフ性などの検証はされないということであり不安を感じる。 次回の改正にはこの検査も含めてほしいものである。
 東京港区のエレベータ事故の原因は何だったかとふと頭をよぎる。

 

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