« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年7月27日 (木)

トロリーコンタクター(トロコン)による交差点でのポイント転換

 大阪市電(市営の路面電車)で先鞭をつけたと思われる、交差点における電車の行き先に応じたポイントの転換の無人化については、大阪市交通局百年史(平成17年)に「昭和25年9月から、空心町二丁目交差点を皮切りに、交通信号に連動する無人ポイントを採用、・・・」と記録されている。 

 この記述には、馴染みの薄いトロリーコンタクタという言葉は省略されているが、昔を知る知人の記憶に一部想像を加えるとトロコンによる制御は次のようであったであろう。
 交差点の線路分岐部に3個のトロコンが間隔を置いて付けられている。 電車が一つ目のトロコンを通過して、二つ目のトロコンの手前で何秒か決められた時間待つと、電車は左折(または右折)方向に進むと地上の制御装置が判断し、交通信号が黄に変わるときにポイントを転換してその進路をつくる。 第三のトロコンは電車がポイント部を出きったことを検知する。

 直進の場合は第一と第二のトロコンを上記の判定時間以内に通過すれば、ポイントは直進方向に固定される。 多少あやふやの点もあるが正しい情報を得次第訂正していく。

 インターネットに公開されている神戸市文書館の神戸歴史年表に

昭和27年 3 31 市電軌道分岐点の全自動転轍化に着手

 と記されていることから、大阪市から他都市への広がりを見ることが出来る。

 無人化される前には、ポイントのある交差点には、信号塔などと呼ばれる小さなガラスばりの塔があり、そのなかの係員が電車の行き先表示幕を見て必要なポイントの切り替えを行っていた。

 この塔について 吉川文夫氏がご著書「路面電車時代」のなかで次のように書いておられるのでその部分を引用させていただく。「この塔も、架空電車線のところにトロリーコンタクターというような、電車がきたことを感知する機器が付けられ、これの信号でポイントの進路を自動的に選択するようになると、お役御免になってしまった。」

 トロコンによるポイント制御の無人化をこのような形で紹介しておられる。

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月20日 (木)

阪堺電車本社訪問

08jpg_1  トロコンの写真を阪堺電気軌道(阪堺電車)の天王寺駅前駅で撮ったあと、久々で、同電車の上町線、阪堺線を乗り継ぎ堺市内の大小路駅まで行き、そこから徒歩で南海電車堺東駅、さらに南海高野線、泉北鉄道線を経由して自宅へ帰ることにする。 道中、車内から架線を見ている駅間のところどころに架設されているトロコンは2個ペアであることに気付く。

 途中、堺市内へ行く阪堺線へ乗り継ぐために我孫子道駅で下車。 写真上は我孫子道駅に停車中の電車。

 電車待ちのときに、阪堺電気鉄道本社のたて看板が目に入り、勇を奮って、同社事務所へお邪魔する。 トロコンのことをお聞きしたい旨お願いすると、すぐ整備工場でトロコンを見せてくださる。 写真は、架線へ取り付ける様を横倒しにして示していただいたものである。 トロコンには、電車が通ると、接点が閉じるN型と、閉じている接点が開くR型の2種類があると教えていただく。 写真はN型のトロコン。

Jpg   トロコンは社内で自作されているとのことである。整備工場では、若い社員の方が踏み切り制御箱の内部の配線中であった。この分では、ポイント制御の連動装置も自作しておられるのではないかと想像される。アウトソースばやりのなかで異色で痛快さを覚える。 

 なお、ポイントの切り替えは係員の方が手動でやっておられるようである。 トロコンのペア架設は2重化して信頼度の向上をはかることが目的とのことであった。

 ご多忙のところ、親切にご案内頂いた社員の方々にお礼申し上げます。

                                                      

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月19日 (水)

パソコンユーザー能力認定試験

 今日、約1時間、40問からなる、パソコンユーザー認定試験初級を受けた。

 サーティファイ情報処理能力認定委員会が作成した問題で、認定の権威はどのようなものか、わからないが、大阪府IT関連施設で行われた試験であった。 以後、府のIT活用の福祉関係の研修をうける資格審査としての一過程であった。

 試験は初級相応の程度であったが、パソコンは見よう見まねでおぼえたために、知らぬ術語もあり、久々の頭脳のトレーニングとなった。

 さて、新聞は記事に事欠かぬ様相である。先般の浴室乾燥機について、瞬間湯沸し器による一酸化炭素中毒事故の問題が広がりを見せている。

 
 

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

トロリーコンタクタと架線レストラム

 ある雑誌で鉄道総研のLRT(新種路面電車)への取り組みを紹介しておられた。
 テーマは架線レストラム。 要所で充電しながら蓄電池で走りトロリー線(架線)のいらないLRTの開発であり、その記事のなかで、実用化のためにはトロリーコンタクターに代わる信号システムが必要となるといっておられた。
 トロリーコンタクタ(略称トロコン)という言葉は、昭和40年前後、衰退期とはいえ、大阪市内で 430両強の市電が、92kmの路線を走っていた時代、市電の設備を見学したときに聞いた言葉として記憶していた。

 そのときの説明では、大阪市電で開発した、トロコンを用いて運転手の意思で行き先に応じて交差点で、ポイントを切り替える装置は,交差点に配置していたポイント転換の係員を不必要にし、大いに事業に貢献しているという主旨であったように思う。 
 大阪市電は昭和44年に姿を消し、その後、存在を忘れかけていたが、トロコンが近代的LRTでも役割があることに感慨を覚えてメモに残す意義を感じた。

 試みにインターネットで検索すると、トロコン、トロリーコンタクタいづれをキーにしても沢山の情報があり、これからのLRT時代でも活躍が期待できそうである。

  トロコンとは、架線の上部に接して取り付けられた、一種のスイッチ。、スイッチから出た尻尾状のものか架線の下面接触部の少し下まで垂れ下がっており、電車が通過時に集電用のビューゲル、パンタグラフなどがこれを跳ね上げると、上のスイッチが連動して接点を入り(または切)するものでこの信号で電車がどの点を通過したか、どの区間にいるががわかる。

 現物は、ここ数十年お目にかかったことがなかったが、時々傍を通る大阪南部に路線をもつ阪堺電気軌道の天王寺駅前駅で、写真に収めることが出来た。 これまで、幾度となく目に入っていたはずであるが、心ここにあらざれば、の典型的例でまったく気がつかなかったものである。 

05_2 阪堺電車 天王寺駅前駅のトロコン
  背景は近鉄阿倍野百貨店

                     

.

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年7月14日 (金)

プラド美術館展と金沢21世紀美術館

 今日、中央電気倶楽部で大阪市立美術館長 蓑 豊氏の講演を お聞きする機会を得た。 同氏は金沢市助役、金沢21世紀美術館長を兼務しておられる。

 美術館は多くの人に来てもらう努力を絶えずすること、特に、子供がどんどん喜んで来るような工夫が必要といっておられた。  創設にかかわられた 金沢21世紀美術館は その理想を追求されたものと思った。 2004年10月の開館以来、多くの来館者でにぎわっているとのことであった。
 
 これまであまり考えたことがなかったが、孫を美術館で遊びかつ自然に学ばせることを考えてみたい。 おいしいお子様ランチをだすレストランが併設されているかどうか などが美術館案内に出てくるようになれば楽しい。

 今日、初めて、明日7月15日から世界屈指のプラド美術館の名画81点を集めた美術展が、大阪市立美術館で開催されると知る。 必見である。

 
 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年7月10日 (月)

  電気式浴室換気乾燥暖房機原因の火災

今月はじめの新聞に、浴室乾燥機(略称)の電気配線に問題があり24件の火災が

発生したと報じられた。幸い死傷者は出ていない。そのためか後続の報道は少なく、エレベータ事故との扱いの差は大きい。刑事責任云々もない。

 メーカーの顧客への協力要請新聞広告に「電源電線の接続部の不適切な電気工事(電線を手でねじって接続する等)によって発火する恐れがあります。」と書かれておりどのように接続したのかと関心をもった。

接続実態は経済産業省ホームページの630日付けのニュースリリースに詳しいイメージ写真が掲載されていた。

屋内電源配線の単線芯線の上に浴室乾燥機側の多芯より線が幾重にも巻きつけられている工法であった。 多芯線は巻きつけても、ばさばさと戻るのではないかと思われるがそれを防ぐため単線芯選を折り曲げて押さえ付ける苦心の跡が見られた。

報告書によると、この部分の接触不良により焼損の原因となると書かれている。

 かって、ISDN華やかなりしとき、米国に於いて、加入電話ケーブルの接続が手よりであったため、48Vの電源で動く電話機には支障がなかったものの弱電流のISDNでは接続部の酸化皮膜による絶縁不良がトラブルとして顕在化したと聞いたことを思い出している。

 今回とくに感じることは、この火災の原因が推定され公に警告されるまでに、初めての事例の20011月から5年以上、24件の事例の積み重ねが必要であったことである。

 火災の原因の調査は各自治体の消防本部でなされるために情報の共有があるいは難しいのではと感じられるが、もし、最近にこの原因の火災で死傷者が出ていれば多くの事例をフィードバックできなかった残念さを感じなければならないところであっただろう。

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »